善光寺を眺めながら【ワイン会】長野ワインとマリアージュ①「アペリティフ〜前菜」
善光寺を眺めながらコース料理が楽しめる『ミュゼレストラン善』では先日9月9日に、初となる【ワイン会】を開催いたしました。
事前予約を承り、たくさんの方にご興味を持って頂き、お問い合わせ、ご予約頂き、本当にありがとうございました。
またこの日、日程や時間の都合により参加できなかったというお声もいくつか頂きました。
そこでここでは、ご興味を持っていただいた方へ、また新しいワインライフのご参考にと、当日ワイン会にご用意したお料理に合わせ、ペアリングを行いました県産ワインを簡単にですがご紹介いたします。
『ミュゼレストラン善でしか楽しめないマリアージュ』
ぜひ次回のワイン会にもご興味を持っていただければと思います。
【ワイン会】今回のテーマ
今回のテーマは
「長野県産ワインとマリアージュ」
長野の食材にこだわっているミュゼレストラン善。
ワイン会に合わせて県産に加え、『旬の食材』でお料理をご用意。
合わせてお料理に合うワインを、こちらも長野県産に限定してご案内いたしました。
ワインとお料理を合わせるときによくある選び方として、その土地のお料理と同じ産地のワインを合わせる方法があります。
今回はそういった選び方としても参考になりました。
【ワイン会】アペリティフ〜前菜
まずはじめに、食前酒である「アペリティフ」からアミューズ、前菜までのお料理、ワインをご紹介します。
※今回のワインについて ワインアドバイザーであり、当レストランでお世話になっております『セラーキタムラ』北村様にご協力頂き厳選していただきました。
▼メインからデザートについてはこちらをご覧ください
アペリティフ(食前酒)
よく、胃を刺激し食欲を促すために楽しまれると言われる「アペリティフ/食前酒」
今回のご用意したのは東御市にあります『リュードヴァン』のシードルエピス。
「エピス」とはフランス語でスパイスを意味しており、その名の通りシードルをベースにビールに使われるホップやフルーツなどで香りつけされたスパイシーなシードルです。
料理にも合わせやすい爽やかな味わいが特徴のリュードヴァンのシードルにスパイスが加わり、シードルが好きな方はもちろん、「一杯目はビールで!」が苦手な方にも優しい一本です。
今回は『秋』を感じる稲穂と共にご提供いたしました。
アミューズとスパークリング
お料理前のちょっとしたお楽しみとしておだしする「アミューズ」
ワイン会では、見た目にも綺麗で、様々な味わいが一口で楽しめるのが嬉しい「一杯」をお出ししました。
それはカニ身、と自家製コンソメで煮た秋ナスとジュレを添えて、更にはポロネギとじゃが芋のビシソワーズスープをかけ三層仕立てにした一品です。
クリーミーで濃厚な味わいにカニの旨味と秋を感じるナス。一口で季節感じるアミューズです。
そこで合わせたいのは「スパークリング」ということで、ご用意したのが上田市丸子地区にあります『椀子ワイナリー』の椀子のあわ。
果実味が豊かで、きめ細かな泡が特徴の椀子のあわがクリーミーなアミューズをより一層引き立てます。
冷前菜と白ワイン
和も感じる器にカルパッチョを。
前菜の一皿目としてご用意したのが、長野県の特産魚としてもしられている「シナノユキマス」を使ったカルパッチョです。
昆布じめをして旨味を凝縮、安曇野のわさびを使った特製ドレッシングで仕上げご提供いたしました。
カルパッチョに、また安曇野のわさびを使用したということで合わせた白ワインが安曇野『ドメーヌ・ヒロキ』のワイン。
元々「善光寺ぶどう」、「善光寺竜眼」とよばれている長野県のブドウ品種「竜眼/りゅうがん」100%の白ワインです。
口当たりの酸味は優しく、また心地よい香りにスッキリとした辛口が特徴。
公式では和食とも合うとご紹介されている一本です。
シナノユキマスの旨味を更に後押しするような相性のいい組み合わせとなりました。
料理、ワインともに「安曇野」という共通点があること、また善光寺を一望できるミュゼレストラン善で「善光寺ぶどう」と呼ばれた竜眼を楽しむ。
五感で楽しむ最高のマリアージュの一つとなりました。
温前菜と日本ワイン
次の前菜としてお出しした温前菜はまさに『秋』を感じる一皿。
香りがよく食感も良い長野県産きのこに加え「松茸」を使用した包み焼き。
合わせたのはハーブやスパイスでじっくりと仕込んだ『飯綱産合鴨』コンフィ。
包み紙を開けた瞬間に広がるきのこの香りほのかに香る芳ばしい香りが更に食欲をそそります。
「あえて日本酒という選択肢」
実は当初の予定では果実味と繊細、軽やかなが特徴のブドウ品種「ピノ・ノワール」を使った県産ワインを合わせる予定でした。
打ち合わせをしていく中で、長野県産の日本ワインという選択肢としてここでは日本酒を合わせました。
海外を中心に注目を浴びている日本酒。
原料は違えど、大きなくくりとしてどちらも「醸造酒」の分類に入ります。
通常のワイン会ではなさそうな組み合わせとして非常に面白いチョイスとなり、くくりにとらわれない新しい選択肢の発見となりました。
そこで今回の合わせた日本酒が「高品質な日本酒」に取り組む、大町市にあります『市野屋』の、ほしいち フォレスト山廃仕込み特別純米原酒です。
「山廃」と聞くと、少し複雑な味わいを想像する方もいますが、こちらはフレッシュな辛口。
さわやかな酸味も特徴で食中酒としてもおすすめされている一本です。
きのことハーブ・スパイスをまとった飯綱産合鴨肉に芳ばしい味わいを。
日本では主食となる「お米」を原料とした日本酒を合わせたことで香りは邪魔せず、味わいを優しくつつみこむようなマリアージュとなりました。
善光寺を眺めながらお食事
善光寺を含め自然美を一望できるミュゼレストラン善の初となるワイン会。
お客様にも大変ご好評いただき、次回開催のきっかけとなりました。
後半といたしまして、別の記事にて「メイン料理からデザートまで」のマリアージュ、ワイン会の内容をご紹介した記事を記載しております。
ぜひご参考にご興味を持っていただければ幸いです。
▼【ワイン会】の続きはこちらをご覧くださいませ